橋梁長寿命化修繕計画

更新日:2021年12月15日

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背景・目的

現在(平成29年3月時点)、茨木市では600橋の橋梁を管理しています。これらの橋梁の多くは高度経済成長期に架設されたものであり、今後10年~30年後には老朽化が進行して架け替えや大規模な対策を実施する必要がでてきます。

急速に進む橋梁の高齢化のグラフ

このような状況の中、老朽化が進んで橋梁が傷んだ時点で架け替えや大規模な補修行う、いわゆる「対処療法型」の維持管理を行っていった場合には、架け替えや大規模な補修が必要な時期が集中し、適切に維持管理ができなくなる恐れがあります。

そこで、茨木市では「橋梁の老朽化が進む前に計画的に補修を行って、橋梁を長持ちさせる」いわゆる「予防保全型」の維持管理へ移行し、市民の皆さんの道路交通の安全を適切に維持することを目的として、この長寿命化修繕計画を策定しています。

長寿命化修繕計画の概要

長寿命化修繕計画を策定する橋梁について

茨木市では、管理橋梁600橋のうち長寿命化修繕計画の対象となる250橋を選定し、平成22年度および平成25年度に長寿命化修繕計画を策定しました。対象橋梁の選定方法につきましては、ライフサイクルコストの観点から、予防保全型で維持管理する方がコストを抑えることができる橋梁及び、路線としての重要性を条件として選定いたしました。

なお、長寿命化修繕計画の対象とならなかった橋梁についても、当然事故等につながる損傷が発生する危険性はあります。そこで茨木市では、「茨木市橋梁点検要領(案)」を作成しており、長寿命化修繕計画対象外の橋梁についても点検を実施して、損傷の早期発見に努めています。

橋梁の管理方法

平成26年7月1日に道路法施行規則が改正され、橋梁の点検が義務化されました。(5年に1度の恒常的な義務) 

茨木市では、法改正以前から長寿命化対策橋梁について橋梁に関する専門的な知識を有する業者へ委託して点検を行ってきましたが、平成27年度から大阪府、大阪府都市整備推進センターと三者協定を締結し、橋梁点検の一括発注を行っています。

また、長寿命化対象橋梁以外の橋梁についても、年間約70橋の橋梁を職員が定期的に点検し、計画的な補修を実施しています。

長寿命化修繕計画による効果

長寿命化修繕計画が策定済みの250橋のうち、昭和55年以前の基準で設計・建設された橋長15m以上の32橋については、「路線としての重要性」「耐震性」「損傷状況」を5段階で評価して、優先順位の高い橋梁から耐震補強を行っています。(平成27年3月末時点で15橋の耐震補強が完了しています。)

また、それ以外の橋梁についても、長寿命化修繕計画に基づいて計画的な維持補修を行っています。

これまでの「対処療法型」の維持管理から、「予防保全型」の維持管理へ転換することにより、今後100年間に必要な修繕費用が135.6億円から63.6億円となり、72億円のコスト縮減が見込まれています。

修繕費用のグラフ

学識経験者への意見照会

この計画を策定するにあたり、関西大学大学院 古田 均 教授 にご意見を頂いております。

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