令和3年度茨木市介護ファンタジスタ

更新日:2021年12月15日

ページID: 55085

Vol,13 野村匠馬さん (グループホームお多福の家)

13人目は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)のお多福の家で
勤務されている野村匠馬さんをご紹介します!

令和3年度介護ファンタジスタの紹介(グループホームお多福の家の野村匠馬さん)
野村匠馬さん
野村さんと利用者の方

洗濯物をたたむ利用者さんを見守る野村さん

主役のサポートに徹しています

(Q:どんなお仕事を担当していますか?)
認知症の方がお過ごしになるグループホームで、食事や入浴、日常生活全般の支援をしています。皆さんに心穏やかに暮らしていただけるよう、細かな配慮を自然と行えるよう心掛けています。あくまで主役はご入居者様であり、私自身が前に出すぎないように注意し、サポートに徹することでADL(日常生活動作)・QOL(生活の質)の向上に貢献できればと考えています。

レクリエーションの様子

きっかけは祖父の病気

(Q:介護職に就こうと思ったきっかけはなんですか?)
高校生の時、それまで元気だった祖父が突然大動脈解離で倒れ介助が必要な状態になりました。その中、自宅まで来て介助してくれる訪問介護士さんを見て、自分も祖父の役に立ちたいと思い、すぐに資格(当時のホームヘルパー2級)を取りました。当時は家族の役に立ちたい気持ちが強く、将来の仕事に繋がるとは思っていませんでした。祖父を介助した時、殆ど話すことができない状態だったのにも関わらず必死に「ありがとう」と言ってくれた、それが今でも印象に残っています。
そうした経験を経て改めて介護という職種に興味を持ち、自分が関わることで誰かを少しでも幸せにすることができるなら、と介護職に飛び込みました。

お話してくださる野村さん

人生を共有できて光栄

(Q:うれしかったこと、つらかったことは?(どんな風に乗り越えましたか?))
「ありがとう」という言葉をいただいた時は、この仕事をやっていて良かったと心底思います。グループホームではご入居者様と一緒に、生活するように過ごしていますので、嬉しい事楽しい事様々な出来事を共有させていただき、まるで人生を共に過ごす機会をいただいて、大変光栄に思います。
つらかったことはやはり、ご逝去される時です。何度も経験してきましたし、人と人との関わりである以上、いずれ訪れるのは自然なのですが、こればかりは慣れというものがありません。どう自分の中で消化していくか、とても難しいのですが、悲しむのではなく、その方の人生の最後までお供させていただけたことを感謝するようにしています。

利用者さんとお話する野村さん

休日はペットに癒されています

(Q:プライベートはどう過ごしていますか?リフレッシュ方法は?)
今の世情では、なかなか外に出て──ということが難しくなりました。とはいえ、元々インドア気質ではあるので、わざわざ外に出ることは少なく、休みの日は家でゲームしていることが多いです。あとはペットに文鳥を3羽飼っているので、遊んでもらっています(笑)可愛いので癒やされます!

コミュニケーションが大切

(Q:「私だけのこだわり介護術」はありますか?)
…こだわりではないですが、相手の立場になって考えるということは常に意識しています。入居者様の中には自分から思いを訴えることが難しい方もおられます。介護は一方的ではなく、相手がある事柄なので、コミュニケーションを大切にし考えながら対応することを心掛けています。

答えが無いことが魅力

(Q:介護の「魅力」を教えてください)
人と人との事柄である為、答えが決まっていないことこそが魅力であると考えます。一人ひとりに色々な考え方があり、そこには言葉にならない「本当の想い」もあります。私達がそこを発見するために試行錯誤を経て、想いに到達できて笑顔へ結ぶことができた際には、何ものにも代えがたい価値を見出すことができると思います。

お多福の家の前で

明るく穏やかで自由

(Q:お多福の家を一言で言うと?)
明るく穏やかで自由な雰囲気のお家です。また、2階には放課後等デイサービスも併設しているので、子供たちとの関わりもあり、コミュニケーションを取ることができます。

お多福の家のスタッフの皆さん

一緒に介護職を盛りげていきたい

(Q:これから介護職を目指す皆さんにメッセージを!)
仕事内容からただ大変であると思われがちですが、そうではありません。様々な方と触れ合うことで自分自身も成長できるのでとても充実しています。5人に1人が高齢者である今、介護という仕事の意義は深く、人と人とが支えあう社会の中で自分の力を発揮するのは楽しいです。未来の仲間である皆さんと一緒に介護職を盛りげていきたいです!

この記事に関するお問い合わせ先

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