魔法が存在する幻想的な世界「イバラード」

借景庭園

【借景庭園】

イバラード鳥瞰図

【イバラード鳥瞰】

 

 

 

 

 

 

 

絵本「星を買った日」や映画「耳をすませば」の背景で知られる茨木在住の画家「井上直久」氏が描く幻想的な世界「イバラード」。
空にはラピュタと呼ばれる飛島や小惑星が無数に浮かび、街の構造物は植物で覆われ、多種多様な生物が共存しています。

『ある日、茨木市を「イバラード」と呼んでみたんです。すると全てのものがキラキラと光り出し、今までとは全く違う、不思議で生き生きした景色に見えたんです。』と井上氏は言います。

自分の家の近所や行ったことがある場所など、何気ない日常の風景がモチーフとなっているイバラードの世界。吹田市は「スイテリア」、高槻市を「タカツング」と呼び、「イバラード」を中心に一つの世界を形成しています。

本ページでは、イバラードの紹介と併せて、どのようにイバラードが描かれるのか、その制作過程をご紹介します。

井上直久氏

 

井上先生

 

 

 

1948年大阪生まれ。5歳の時に茨木へ。府立春日丘高校、金沢美術工芸大学卒業。1973年に母校の春日丘高校美術教諭に。教職の傍ら「イバラード」シリーズを制作し、1992年に画家として独立。
東京、大阪、パリ、ニューヨークなどで個展を開催し、「どこかで見たような懐かしい」気持ちにさせてくれる絵画として、海外を含め多くの人たちに親しまれています。
現在も茨木に在住し、毎年各地でいくつもの個展を開催するなど、制作活動に励まれています。

ジブリ映画「耳をすませば」の背景にもなりました

耳をすませば

©1995 柊あおい/集英社・Studio Ghibli・NH

上昇気流

宮崎監督お気に入りの【上昇気流】

1995年に公開されたジブリ映画「耳をすませば」。宮崎駿監督が井上氏の描く作品に着想を得て、ジブリとイバラードのコラボレーションが実現しました。

1994年2月に東京で初めて開催した個展に宮崎監督が訪れた際、【上昇気流】を気に入り、「一緒にお仕事できたらいいですね」などとお話をしていたら、その5か月後くらいに「耳をすませば」のオファー。社交辞令ではなかったんだととても驚いたそうです。

茨木の風景と重なるイバラードをご紹介(一部)

イバラードマップ

イバラードマップ

アーケードの辻

 【アーケードの辻】
どことなく茨木阪急本通商店街や茨木中央銀座商店会の雰囲気を感じます。

アーケード

 【アーケード】
「耳をすませば」に登場した作品。
【アーケードの辻】にイバラードの世界の住民が描き足されました。

塔の少女

【塔の少女】

塔の見える宵店

【塔の見える宵店】

今はなくなってしまった茨木のランドマーク、フジテックの塔を思わせます。

JR茨木駅

【駅前2】
春日丘高校の前の交差点から
東を向いた風景が重なります。

十界の辻

【十界の辻】
茨木心斎橋商店会への入口が重なります。

イバラードの制作過程をご紹介

イバラードがどのように描かれるのか、その一部を動画でご紹介します。
制作にあたってのポイントや、どんなことを考えながら描いているのかなど、井上氏の貴重な解説付きです。
ぜひご覧いただき、あなただけのオリジナルのイバラード制作に挑戦してみてください!

まず下地を作ります

下地

下地の完成イメージ

 

 

白いカンバスに描くのは緊張するとのことで、イバラードは全て下地作りから始まります。

下地作りでは、先が広がった筆と5~6色のアクリル絵の具を使います。
赤をベースに、赤の補色である緑を、それから紫、オレンジ、青というように色を重ねます。
重ねた色が暗くなりすぎたら、途中で白を入れることも。

ここでは、赤色と緑色を載せる様子を2パターンご紹介します。

スタンダードな載せ方

下地作り(赤)

まず初めに、赤色を載せます
↑クリックすると、動画が再生されます↑

下地作り(緑)

次に緑色を載せます
↑クリックすると、動画が再生されます↑

変化を付ける載せ方

下地作り(赤)

描くように赤色を載せます
↑クリックすると、動画が再生されます↑

下地作り(緑)

同様に緑色を載せます
↑クリックすると、動画が再生されます↑

見えたままの世界を描いていく

アトリエ

アトリエ

下地が完成したら、感じたままの世界を描いていきます。

描く際に、どのように絵のイメージやストーリーを考えるのですか?とよく聞かれるそうですが、なんとなくのイメージはある気がするものの、具体的ではないままにいつも描き始めるのだそうです。

下地の柄から感じたままに心の風景を描き、ストーリーは絵が完成してから考えるそうです。

ここでは、6割程度まで描かれる様子をご紹介します。

制作(前半)

前編(ぼんやりと絵の構成がわかるまで)
↑クリックすると、動画が再生されます↑

制作(後半)

後編(構図がほぼ決まるまで)
↑クリックすると、動画が再生されます↑

ここからさらに色を重ねて、たどり着いた完成形がこちら↓↓↓

校外学習途中経過

【花咲く学びの庭】(途中経過)
府立春日丘高校・旧校舎
のイメージと重なるそうです。

校外学習完成

【校外学習】(完成!)
空間の広がりが欲しいと
空を広げて変遷を重ねた結果、
この作品になりました。

過去の個展で実施されたライブペインティングの様子などもYouTubeで公開されています。
他の作品を描かれる様子も見たい!という方はこちら
下地作りから絵の完成までをコマ送りで見てみたい!という方はこちらをご覧ください。

ギャラリー(代表的な作品をご紹介)

めげゾウ発見

【めげゾウ発見】

野原の会話

【野原の会話】

みんなで考えた

【みんなで考えた】

都市の森

【都市の森】

市場の宵

【市場の宵】

駅前

【駅前】

 

 

秋の旅人

【秋の旅人】

秋の列車

【秋の列車】

秋の兆し

【秋の兆し】

パラソル日和

【パラソル日和】

【塔の入り江】の変遷

ひとつの作品をベースに、様々なアレンジが加えられています。
完成後も手が加えられ、次々と変化していくのもイバラードの特徴です。

塔の入り江

1.原画

塔の入り江

2.宙を飛んでいる子どもが2人加えられました。

塔の入り江

3.塔に少し変化が加えられ、手前に木と少女、
家が加えられました。

塔の入り江

4.塔と空に変化が加えられ、
少女がいなくなりました。

茨木の写生画も描かれます

上泉町のビオトープ(現駐車場)

【上泉町の元ビオトープ】
今は駐車場になっています

安威川

【秋の川堤(安威川)】

秋の空映す水面(安威川)

【秋の空映す水面(安威川)】

秋の水澄む(安威川)

【秋の水澄む(安威川)】
 

あとがき

今回イバラードを紹介させていただくにあたり、井上氏の作品をたくさん見せていただきました。どの作品も「どこかで見たような懐かしい気持ち」にさせてくれるだけでなく、ずっと眺めていたくなるような、イバラードの世界に入り込んでみたくなるような感覚になりました。

「この世は驚きと歓びに満ちていて、誰の目にも見えているのに、なぜか誰も気づいていないだけ。当たり前だと思っている普段の景色は、実は奇跡みたいに素晴らしいものなんです。」と井上氏は言います。

絶景を求めて各地へ旅に出かけることも楽しいですが、普段何気なく見ている景色の中にも素晴らしい景色はあるんだ!と気づかされました。

イバラードのこと、井上氏のことをもっと詳しく知りたい人は、書籍「IBLARD 井上直久-世界はもっとキレイにみえる-」をご覧ください。

お問い合わせ先
茨木市 企画財政部 まち魅力発信課
〒567-8505
大阪府茨木市駅前三丁目8番13号 茨木市役所本館3階
電話:072-620-1602 
E-mail machimiryoku@city.ibaraki.lg.jp
まち魅力発信課のメールフォームはこちらから