7月14日から川端康成文学館特別展示・夏休み企画を開催中

更新日:2021年12月15日

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展示を見ながら話し合う女性2人
ノーベル賞賞状や記念メダルを見る女性

14日から、茨木市立川端康成文学館(茨木市上中条二丁目11-25)で、川端康成ノーベル文学賞受賞50周年特別展示「夢をかなえた川端康成」がはじまっています。

本市唯一の名誉市民である川端康成は、幼少期から旧制茨木中学校(現府立茨木高等学校)を卒業する18歳までを茨木で暮らしました。その後『伊豆の踊子』『雪国』『古都』など数々の小説を執筆し、昭和43年には日本で初めてノーベル文学賞を受賞しました。

今年は、康成がノーベル文学賞を受賞して50周年にあたることから、本企画展を開催するはこびとなりました。館内には、康成のノーベル賞賞状や記念メダル、受賞の連絡があった夜に康成が詠んだ俳句に日本画の巨匠・東山魁夷の絵を合わせた屏風等を展示しています。旧制茨木中学校時代の日記も紹介しており、康成がノーベル賞を夢見ていた様子を知ることもできます。

また、同時開催の企画「川端康成って知ってる?」は、小・中学生を中心とした多くの市民に川端康成を身近に感じてもらうために行う夏休み恒例の企画。康成の生涯と業績に関する子ども向けのパネル展示や「伊豆の踊子」のアニメ上映、康成についてのクイズに加えて、康成が飼っていた猫のマダ、犬のエリーなどをモチーフにしたプラバン工作(水曜日)、学芸員によるギャラリートーク(日曜日)など、さまざまな企画を開催しています。

この日(23日)訪れた女性は「ノーベル文学賞のメダルや賞状など、貴重な資料をきれいな状態のまま、間近で見ることができてとてもうれしいです」と笑顔で話しました。

同文学館の今井学芸員は「今回は康成のメダルや賞状などを直接見ることができるめったにない機会。こんなにすごい人が茨木にいたんだな、ということを小・中学生にもぜひ知ってもらいたいです」と話しました。

なお、特別展示は8月20日まで、夏休み企画は8月27日まで開催します。