6月15日 友達になろう 養中で「夢は必ず叶う」元日本代表キャプテン根木さんによる車イスバスケ体験

更新日:2021年12月15日

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根木さんと話を聞く生徒たち
車イスバスケを体験する生徒たち
車イスバスケを体験する生徒たち

15日(月曜日)、養精中学校一年生236人が根木慎志(2000年にシドニーパラリンピックの車イスバスケットボール日本代表チームキャプテン)による講演と車イスバスケ体験授業を受けました。これは人権学習の一環として行ったものです。根木さんは「出会った人と友達になる」というテーマのもと、障害者理解を深めるための講演などを全国の中学校など各所で行っています。

この授業を心待ちにしていた生徒たちは、「根木さん」、「根木さん」と大きなコールと手拍子で根木さんを迎えました。根木さんは、まず実際に競技用車イスに乗って、機敏な走行、ドリブル、シュート、そして、スリーポイントシュートなど見本を見せました。その場にいた全員が根木さんの動きを夢中で追い、シュートが入った時には大きな歓声が上がりました。

その後、生徒代表の男女それぞれ10人ずつが5人で1チームを組み、車イスバスケを体験しました。見ている生徒たちも大きな声援を送り、体育館全体が熱気に包まれ、根木さんと生徒たちの距離がぐっと縮まりました。

車イスバスケ体験の後、根木さんは生徒たちに次のようなことを語りました。

「僕はできないことをずっと格好悪いと思っていた時期があった。でも、今はそんなことは思わない。車イスバスケで、シュートをうまく決められなくても、楽しみながらやっていたよね。できる、できないは関係ない。むずかしいことがあっても、笑いながらチャレンジしてほしい」「夢を叶える人は、自分の抱いた夢が絶対に叶うと信じている。しんどい練習をたくさんしても、しんどいのは体だけ。気持ちは楽しくて、楽しくて仕方がない。夢が叶うって知ってるから」生徒たちは息をのみながら真剣に話に聞きいりました。

また、「障害は社会がつくったもの。例えば、点字ブロックの上に荷物が置いてあった場合の障害は、目が見えないことではなくて、荷物。障害を作ったのは、荷物を置いた人。障害をなくすためには、荷物をどければいいよね。みんなも知らず知らずのうちに誰かの障害になっているかもしれない。気をつければ、障害をなくすことができる」と話しました。

授業に参加した生徒たちは、「車イスバスケはやってみると、思っていた以上にむずかしかったですが、楽しかったです」「根木さんの姿を見て、車イスを体の一部のようにあんなに早く動かせるとは思いませんでした」と話しました。

根木さんは「この出会いは必ず生徒たちの心に入ったと思う。話を聞いた子どもたちが、成長して、これから周りに伝えていってくれることを期待しています」と話しました。

養精中学校では今年一月から他にも根木さんを講師に迎えた人権教育を行っています。今後さらにステップアップした内容の授業を全校生徒対象に実施する予定です。