川端康成 略年譜

川端康成 プロフィール

川端康成は「伊豆の踊子」「雪国」「山の音」「古都」などの作品で親しまれている作家で、昭和43年(1968年)日本で初めてノーベル文学賞を受賞しました。

日本の美の伝統を受け継ぎ、日本古来の美しさや哀しみの世界と、日本人独特の感性の動きを、深く純粋な眼でみつめて描きながら、世界に通じる普遍性を持つものとして評価されたのでしょう。

明治32年(1899年)大阪市に生まれた康成は、両親と死別して3歳からは大阪府茨木市の祖父母のもとで育てられましたが、その祖父母とも相次いで死別し、15歳で天涯の孤児となりました。

康成少年は、旧制茨木中学を卒業後、文学への志を胸に秘めて上京し、作家への道を歩みます。

その境遇の淋しさを文学に没頭することで慰め、美しいものへの憧れで癒したようですが、肉親との縁の薄い生い立ちは、その文学に深く影をひいています。

次々と作品を発表する傍ら康成は、評論活動も旺盛で、幾多の新人を育て、日本ペンクラブの会長として、また国際ペンクラブの副会長として東西文化の交流に貢献し、日本近代文学館の設立に尽力するなど多方面に大きな足跡を遺しました。

略年譜

1899年(明治32年)

6月14日、大阪市北区天満で、開業医川端栄吉とゲンの長男として誕生

1901年(明治34年) 2歳

1月、父結核で死去

1902年(明治35年) 3歳

1月、母も同病で死去。大阪府三島郡豊川村大字宿久庄(現・茨木市宿久庄)の祖父母のもとにひきとられる

1906年(明治39年) 7歳

豊川尋常小学校(現・茨木市豊川小学校)に入学
9月、祖母死去。祖父と二人暮らしとなる

1912年(明治45年) 13歳

大阪府立茨木中学校(現・府立茨木高校)に入学

1914年(大正3年) 15歳

5月、祖父死去。孤児となり、豊里村(現・大阪市東淀川区)の叔父にひきとられる

1915年(大正4年) 16歳

3月、茨木中学の寄宿生となる
この頃文学に熱中している

1917年(大正6年) 18歳

3月、茨木中学を卒業。9月、第一高等学校に入学

1918年(大正7年) 19歳

秋、伊豆に旅して、旅芸人一行と道連れになる

1920年(大正9年) 21歳

7月、一高卒業。9月、東京帝国大学文学部入学

1921年(大正10年) 22歳

東大生の同人誌「新思潮」刊行。「招魂祭一景」を発表

1924年(大正13年) 25歳

3月、東大卒業。東京で作家の道を歩みはじめる
5月、茨木で徴兵検査。
10月、同人誌「文芸時代」創刊。短編小説を数多く発表。新感覚派として注目される

1925年(大正14年) 26歳

「十六歳の日記」「孤児の感情」を発表

1926年(大正15年) 27歳

「伊豆の踊子」を発表。『感情装飾』を出版。秀子夫人との生活が始まる

1929年(昭和4年) 30歳

上野に転居。浅草によく通う。「浅草紅団」を新聞に連載

1933年(昭和8年) 34歳

「禽獣」「末期の眼」を発表

1935年(昭和10年) 36歳

「雪国」を発表。鎌倉に転居

1942年(昭和17年) 43歳

養女の件で高槻を訪れる。「名人」を発表

1943年(昭和18年) 44歳

秀子夫人とともに高槻を訪れ、従兄の子を養女にする。「故園」「夕日」「父の名」を発表

1947年(昭和22年) 48歳

「哀愁」を発表

1948年(昭和23年) 49歳

日本ペンクラブの第四代会長に就任(~昭和40年まで)。『川端康成全集(16巻本)』の刊行が始まる。「反橋」を発表

1949年(昭和24年) 50歳

「しぐれ」「住吉」「山の音」「千羽鶴」「骨拾い」を発表

1957年(昭和32年) 58歳

9月、国際ペンクラブ大会を東京と京都とで開催

1960年(昭和35年) 61歳

「眠れる美女」を発表

1961年(昭和36年) 62歳

「古都」を執筆中、京都で暮らす。11月文化勲章受賞

1965年(昭和40年) 66歳

10月、茨木高校創立70周年記念式典に招かれて講演する

1968年(昭和43年) 69歳

12月10日、日本人として初のノーベル文学賞受賞
12月16日、茨木市議会にて茨木市名誉市民に推挙される

1969年(昭和44年) 70歳

10月26日、茨木高校での文学碑除幕式に出席、茨木市役所で茨木市名誉市民章受章および記念講演

1972年(昭和47年)

4月16日、自ら72歳10ヶ月の生涯を終える

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