広報いばらき

特集 駅さんぽ

 茨木の魅力といえば、なんといっても大阪や京都に近いという交通アクセスのよさ。JR茨木駅と阪急茨木市駅は、まちの“顔”。駅前には、茨木らしい魅力が広がっています。

まち魅力発信課 電話:620-1602

JR茨木駅

茨木の玄関口。東口駅前広場「いばらきスカイパレット」は雲をイメージした曲線と真っ白な空間が美しい建物。上から見ると絵を描くときのパレットに見える

駅前だから。

昔ながらの懐かしい雰囲気

商店街

阪急側のアーケードは茨木の風景としておなじみだが、JR側にも飲食店中心の商店街がある。どの商店街も、老舗と新店が仲良く調和しながら、まちを盛り上げている

茨木えきまえマルシェ

茨木北部地域を中心とした市内産の安全・安心な旬野菜を定期的に販売。生産者と直接会話できるのも魅力のひとつ。「いばきたマルシェ」「準農家マルシェ」など内容は日によって違い、パンや焼き菓子などがある日も。早い者勝ちなので、開始早々売り切れてしまうこともあるとか

岩倉公園(立命館大学大阪いばらきキャンパス)

公園とキャンパスが一体化したような、開かれた雰囲気。ゆったりできる芝生広場や、子どもが喜ぶ大型複合遊具も設置されている。大学構内にあるホールや図書館、飲食店は学生以外も利用可能。オシャレな内装で女性に人気のカフェも

まちの中心にあるのは 暮らしを豊かにする発見と
人とふれあう楽しい時間

 立命館大学新キャンパス開学、JR茨木駅リニューアルなどで、JR周辺が整備されてきたのは記憶に新しいところ。学生が増えたこともあり、JR茨木駅から阪急茨木市駅間やその周辺エリアにはオシャレで魅力的な店も増加、さらに住み心地のよいまちへと進化しています。

 駅前は買い物ができてお出かけに便利ですが、茨木はそれだけではありません。駅直結の昔からあるショッピング施設では、地元茨木産野菜のマルシェが定期的に開催。駅周辺の商店街は、昔から変わらないどこかほっとするような空気を持ちながら、ユニークな店やイベントに出合えるちょっとおもしろい場所になっています。

 駅前だから、見慣れた風景の片隅に、どこか新しい発見がある。人が集まる場所だからこそ、常になにかが生まれています。

元茨木川緑地

旧茨木川の流路を公園として整備。全長は5キロメートル以上にも及んでおり、桜の名所としてもおなじみの市民のオアシス。ちなみに緑地に沿って走る道路は、市役所前の中央公園より北側が「川端通り」、南側が「桜通り」と呼ばれている

駅前なのに。

たっぷりの緑と文化の香り まちを歩けば こころが満ちる

 茨木らしい景色といえば、なんといっても市の中心部を貫くグリーンベルト、元茨木川緑地です。改札を出て徒歩10分ほどのところに広がる緑豊かな自然は茨木の暮らしを心地よくしてくれる代表的なスポット。駅前でも四季を感じながら穏やかな時間が過ごせます。

 プラネタリウムがあったり、ノーベル文学賞作家・川端康成ゆかりの地として康成の足跡めぐりができたりするのも茨木ならでは。商店街をそれて緑地に並行するように少し歩けば、国の登録有形文化財に指定されている趣ある町家や歴史的価値のあるトンネルが。近くの高瀬川沿いの遊歩道は、せせらぎと四季で移ろう街路樹を楽しみながらの散歩にぴったりです。

 駅前なのに、郊外にあるようなくつろぎやロマンが当たり前のように存在する環境。便利なだけではない豊かさが、茨木にはあります。

福嶋屋 川本本店

昭和3年に建てられた国の登録有形文化財。窓から差し込む柔らかな光、日本家屋ならではの陰影が作り出すゆったりとした時の流れについ長居したくなる。通常は骨董品とリフォーム和服の店だが、ギャラリーやライブなどのイベントが行われることも

来年2月までは毎週金曜日・土曜日、正午〜午後4時に、歴史ある和の空間と日本独特の発酵文化を掛け合わせた「発酵カフェ」を実施。運営やメニュー開発は立命館大学の学生によるもの。ぶっかけうどんの具をはじめ、どのメニューにも発酵食品が使用されている

価値あるスポットが点在

田中の丸また

国内で最も古い高架のひとつといわれており、1876年(明治9年)の東海道本線の開通以来、今も現役で活躍中

川端康成ゆかりの地めぐりも

東本願寺茨木別院・石丸写真館・堀廣旭堂

国の登録有形文化財がある「東本願寺茨木別院」は、川端康成ら茨木中学校(現茨木高校)の生徒が自ら恩師の葬儀を執り行った場所。中学時代の康成が通いつめた書店「堀廣旭堂」と、当時から茨木中学校の行事や生徒の写真を撮影していた「石丸写真館」は、建て替えられたものの今も健在

天文観覧室 プラネタリウム

消防署や中条図書館がある合同庁舎内。小学校の社会見学でもよく利用されている。今晩見える星空や、星座にまつわる神話などをわかりやすく解説。天体観望会などさまざまなイベントも

※今月の投影日、スケジュール、イベントなどの詳細は「イベント」ページ参照

まちとわたし。

リアル茨木ライフインタビュー

茨木市民にとって、駅前の魅力とは—。

茨木で過ごす時間を大切にしている20代カップルに聞きました。

今年4月から茨木でひとり暮らしをしている悠二さん。来春から悠里さんと一緒に市内に住む予定

住んでみて、暮らしやすさを実感

悠二さんは茨木に越してきて約半年。このまちはいかがですか?

悠二 茨木は必要なものがひととおり揃いますし、便利で住みやすいと感じています。物件を探すとき最初に訪れたまちだったのですが、まち全体が落ち着いているという印象を持ちました。思ったとおりいいまちですね。職場は市外ですが、帰ってくるとほっとします。

悠里さんは市外在住ですね。

悠里 ただ、週末は茨木で過ごしているので、半分市民という感じです。彼が阪急茨木市駅の近くに住んでいるので、仕事が終わった金曜日の夜に駅の改札で待ち合わせるのがお決まりのパターンなんです。

悠二 そこからどこか行くのですが、夜遅くまでいい感じで落ち着ける店があるのがいいですね。

茨木はお店めぐりが楽しいまち

週末はどのように過ごしているのですか?

悠二 市外に行く人も多いようですが、僕らはほぼ茨木で過ごしています。

悠里 「雑貨屋さん」「おいしいもの」を検索ワードに、茨木のお店を開拓するのが楽しくて。

悠二 実は、雑貨好きは僕のほうで、彼女は茨木で雑貨に目覚めたんです。

悠里 ラーメンも。塩ラーメンにはまってます。茨木は激戦区なので食べ歩きも大変。

悠二 カフェやイタリアン系のバルにもよく行きます。茨木は初めてでも気軽に入れるお店が多いですね。

悠里 魅力的なお店がいろいろあると感じています。豚の角煮ランチがおいしいカフェとか、フルーツワインやカクテルのお店とか。

悠二 今、彼女と行ってみたいのは、阪急茨木市駅の近くにある生演奏が聴けるジャズバーかな。

他にどんなところに行っていますか?

悠二 駅前の商店街ですね。料理が好きで自炊もするので、商店街をよく利用してます。

悠里 そういえば、前に「すき焼きをしよう!」となって、茨木阪急本通商店街にあるお肉屋さんで、100グラムで4ケタもしちゃうお肉を買ったこともあったよね。

悠二 他の商店街にもおいしいお店がたくさんあるので、ついつい誘惑に駆られてしまうんです。テイクアウトできるものもいろいろあるし。

悠里 おいしくて楽しいから、茨木で過ごすようになってお互い太っちゃったね。

これからもずっと茨木に住み続けたい

来年からは悠里さんも市民になる予定とか。

悠里 茨木で過ごす時間が本当に楽しくて、このままここで暮らしたいなと、今、2人で物件を探しています。

悠二 実際に暮らしてみて、本当に生活しやすい。便利なだけじゃなくて、緑も多いし。

悠里 ファミリーや学生が多くて、子連れにもあたたかいまちだと感じました。

悠二 商店街を抜けると神社があったりして、都会すぎず”ちょうどいい“ところも気に入っています。

悠里 そこが茨木の良さじゃないかと思っています。

悠二 もう、茨木から離れたくないですね。

休日は行列になるというオシャレなカフェも多い茨木。2人のお気に入りも人気店(CAFÉ Co machi)

2人の週末は阪急茨木市駅からスタート。阪急・JRの駅周辺はお散歩デートにぴったり

ちょっと脇に入れば、店主のセンスが光る個性豊かなお店に出合える(バナナ商店)

スタンディングスタイルのバルなど、気になる新店が増加中(MEZZA LUNA)

商店街は老舗のうどんやたこやき、スイーツなど、つい立ち寄りたくなる店も多い