広報いばらき

特集1 今、みんなで。がんばろう。

 大阪北部地震及び7月豪雨において被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。市内各所にはまだまだ被災の爪痕が残り、不安を抱えた生活を送られている方が多数おられます。市としましては、引き続き市民の皆さまに寄り添った対応を心がけてまいります。

 今回の災害に際しては、各地域の消防団や水防団、自主防災組織、民生委員、地区福祉委員、自治会の皆さまなど、ご自身も大変な状況である中、数えきれない市民の皆さまにわがまち茨木のためにご尽力いただきました。市を代表して敬意を表し、厚く御礼申し上げます。

 今回「次なる茨木へ。」ロゴ等を作成いただいた小塚泰彦さんが、本市の被災を案じ、「復興ロゴ」案を作成されました。案の中から、ボランティアの方々や若手職員で選んだ「復興ロゴ」が確定しました。

 「みんなで」被災を乗り越え、「次なる茨木」へ歩を進めていきましょう。皆さまにおかれましては、安全・安心なまちづくりへの引き続きのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

茨木市長 福岡洋一

ちょっとした不安でも、まずは相談を

市地域保健福祉センターを開設

〜災害に関する不安や健康上の心配等の総合相談窓口〜

 地域包括支援センター((1)場所、(2)小学校区)を拠点に災害に関する不安や健康上の心配等に対する総合的で継続的な相談支援をコミュニティソーシャルワーカーが行っています。

相談方法 電話、来所、訪問(避難所等含む)、ショートメール(氏名・住所・連絡先を記入)で、受け付けていますので、気軽にご相談ください。

問合先 相談支援課 電話655-2758

(北)天兆園 電話080-1509-6075

(1)安威二丁目10-11
(2)忍頂寺、安威、山手台、耳原、福井

(東)エルダー 電話080-8946-3999

(1)庄二丁目7-38
(2)三島、太田、庄栄、西河原、東、白川

(中央)相談支援課 電話080-8336-1199

(1)市役所南館2階
(2)茨木、中条、大池、中津

(北)常清の里 電話080-8336-1151

(1)清水一丁目28-22
(2)清溪、豊川、郡山、彩都西

(西)春日丘荘 電話080-4456-3733

(1)南春日丘七丁目11-48
(2)郡、沢池、西、穂積、畑田、春日、春日丘

(南)葦原 電話090-8126-1146

(1)真砂二丁目16-15ヌーヴェルハイム1階
(2)玉島、玉櫛、天王、東奈良、葦原、水尾

市こころのケアセンターを開設

〜地震によって生じたこころの問題についての相談窓口〜

 電話070-1443-9402 ファックス625-6979

相談時間 平日、午前9時〜午後5時

相談内容 保健師、臨床心理士等による地震によって生じたこころの問題の相談

設置場所 保健医療センター

相談方法 電話、来所、訪問

 ※来所は事前に電話してください。

復興支援総合案内を設置します

 住宅関連の相談等を中心に、地震に関するあらゆる問い合わせ等に応じるとともに、適切な支援につなげるため、コールセンターと相談機能を併せ持つ「復興支援総合案内」を設置します。

コールセンターを開設
電話655-2750 ファックス 623-3025

とき 当面の間、毎日(土曜日・日曜日、祝日含む)午前9時〜午後5時

復興支援総合コールセンター

専門的な相談は担当課で対応します

定例的な相談はコールセンターで対応します

無料相談会(予約制)(1)住宅相談会、(2)法律相談会

とき 当面の間(土曜日・日曜日、祝日含む)、(1)午前9時〜午後5時・(2)午後1時〜5時、ところ 市役所南館8階特設会場、定員 各日(1)40人程度、(2)8人程度、内容 (1)建築士による住宅の被災状況に係る相談(1人30分)、(2)弁護士による土地建物や借地借家等の法的なトラブルに係る相談(1人30分)、備考 予約の状況により、実施日・定員を変更する場合があります。申込 前日までに、復興支援総合コールセンター 電話655-2750、ファックス623-3025

見通しがあると、不安が減り希望が持てる

(一般財団法人)ダイバーシティ研究所 代表理事 田村太郎さん

プロフィール 阪神大震災を機に各地の災害・復興支援に携わり、東日本大震災直後に内閣官房に発足した「震災ボランティア連携室」で企画官に就任。被災地のニーズ把握や震災ボランティア促進のための施策立案を担当し、現在も復興庁・復興推進参与として東北復興に関わっている。著書に「つないで支える」「企業と震災」等。

 地震から1か月以上が経ち、家屋の応急処置などは一段落してきている頃かと思います。一方で地震発生当初は「大丈夫?」と声をかけられることも多かったのが、今は声をかけられることも減り、ニュースで取り上げられなくなり、世間から忘れられてしまったような不安を感じたり、精神的にも肉体的にも疲労がたまったりしてきていると思います。災害からの復興では、直後にたくさんの人が支援に駆け付け、猛スピードで復旧が進んだあと、次の復興に進む前の少し落ち着いた時期が必ずやってきます。先行きが見えずに心配なことも多いと思いますが、この時期にしっかりと次の見通しを立てることが大切です。修繕工事にどれぐらい費用がかかるか、工事はいつから始まっていつ終わるのかなど、計画を立てましょう。知識がなくて見通しを立てられない人は、相談会などを利用し、情報を集めてみることから始めてみましょう。人は目標があるとそれに向かい頑張ることができ、見通しがあると将来の不安が減り希望が持てます。

 また、家屋の損害などの経済的被害と精神的被害は比例しません。みんなが被災者なのです。「あなたの家の被害は大したことない」と人に当たったり、「周りに比べて自分の家だけ被害が少なくて気まずい」とふさぎ込んだりする必要はありません。お互いを思いやる気持ちを忘れずに、互いに声をかけ合って、次の生活に向けて前進していきましょう。

ブルーシートの張り方やカビにご注意を

風組関東 代表 小林直樹さん

 私たち風組関東は、自分たちの知識や技術を活かして、地震や水害などで被害にあった家屋や塀の応急処置をしています。災害がないときはその知識や技術を伝えるため、全国で講習も行っています。

 茨木の被害は、家屋、特に屋根の被害が多く、私たちもブルーシートを張る作業を手伝いました。ブルーシートを自分で張った人もいるようですが、ブルーシートを張るのは危険で難しく、風が入らないように張らないと、すぐはがれてしまいます。適切な張り方を市ホームページで確認し、無理だと思ったらボランティアなどに依頼しましょう。また、この時期は雨が多く、雨漏りや外壁のひびからの浸水にも注意しなければなりません。放置するとカビが発生し、屋根がもろくなります。窓を開けたり、風を送ったり、乾燥を心がけましょう。手の届く範囲のカビは濃度80%消毒用エタノールやオスバンSで消毒し、届かないところは業者に相談しましょう。

今改めて家の安全の確認を

レイ建築設計 代表 杉山英俊さん

 市が行っている住宅相談会で相談員をしていますが、外壁の亀裂や屋根瓦のずれなどに関する相談が多いようです。これらは、見た目の怖さとは逆に、すぐに倒壊するようなものではない場合もあるのですが、建物の被害は一般の人にはわかりにくいことが多く、たとえば地震後に扉が急に開閉しにくくなったり、床が傾いているような場合は、建物の重要な部分が被害を受けている可能性もありますので、できれば専門家に相談して下さい。

 今回の地震は震度6弱という強い揺れとはいえ短い時間でしたが、南海トラフ地震が起きた場合は、同じぐらい大きな揺れが長い時間続くと予想され、今回よりも大きな被害を受ける可能性があります。今のうちに建物の耐震化やブロック塀の除去などを進めておきましょう。また、家具を固定したり、寝室には大きなものを置かないようにするなど、比較的簡単にできる対策もありますので、改めて家の安全を確認し、地震対策を行ってください。

地震に伴う家庭系ごみ処理について

 地震の被害により各家庭から排出されるごみは、基本的に普通ごみ、粗大ごみ(小型・大型)の分別区分と平常時の収集日スケジュールに基づき、排出してください。なお、通常収集ごみと合わせて地震被害による片付けごみも排出されるため、ごみ量が多くなり収集時間が遅れることがありますので、ご理解とご協力をお願いします。また、破損した家電リサイクル4品目(テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・乾燥機、エアコン)とパソコンは、地震に伴う国の措置に沿い、環境事業課で引き取っていましたが、7月31日で終了しました。

普通ごみの収集

 陶器、ガラス類などの割れ物は普通ごみとして収集します。割れ物は、危険のないよう新聞紙などに包み、「割れ物」と貼紙をし、3袋程度ずつ小分けにして出してください。

粗大ごみの収集

 破損した1メートル未満のイス・扇風機・木材等は、小型粗大ごみとして、破損した1メートル以上の扉・たんす・木材等は、大型の粗大ごみとして収集します。3点程度ずつ小分けにして出してください。

がれきの持ち込み

 倒壊したブロック塀等のがれきは、環境衛生センターに直接持ち込む場合は、必ず事前に環境衛生センターに連絡してください。一般廃棄物処理手数料は条例に基づき免除します。修繕業者に依頼する場合は、撤去・運搬費用等が必要になる場合があります。

受付時間
平日、午後1時〜5時
住所
東野々宮町14-1
問合先
環境衛生センター 電話634-1627
必要書類
災害廃棄物搬入申込書、廃棄物処理依頼書、一般廃棄物処理手数料減額・免除申請書

 ※市ホームページからダウンロード

住まい・暮らしの支援

住宅の修理費用を補助します

対象 住家の屋根・外壁等で30万円以上の改修・復旧費を要した改修等(世帯の前年の総所得金額が430万円未満)、補助率 修理費用の2分の1(上限:10万円、非課税世帯・障害者世帯・ひとり親世帯は20万円)、備考 事後申請可、り災証明書不要、詳細は市ホームページ参照、申込 8月中旬(予定)から、領収書(見積書)、改修前後の写真等を、市役所南館1階特設会場、問合先 居住政策課 電話655-2755、ファックス620-1730

市内転居費用を補助します

対象 市内住宅に居住し、被災に伴い市内の別の住宅に転居する人(世帯の前年の総所得金額が430万円未満)、補助率 転居(引越)費用2分の1(上限:3万円、非課税世帯・障害者世帯・ひとり親世帯は5万円)、備考 事後申請可、詳細は市ホームページ参照、申込 8月中旬(予定)から、り災証明書、領収書等を、市役所南館1階特設会場、問合先 居住政策課 電話655-2755、ファックス620-1730

ブロック塀等の撤去費用を補助します

対象 公道や公園に面した高さが80センチメートル以上のブロック塀等で、国土交通省の点検ポイントにより厚さ・傾き等が不適合な状態にあるもの、補助率 100%(上限:20万円、通学路は30万円)、備考 詳細は市ホームページ参照、申込 8月中旬(予定)から、見積書(請求書)、領収書、撤去前後の写真等を、市役所南館1階特設会場、問合先 建設管理課 電話620-1650、ファックス625-3181

木造住宅の耐震改修・診断の費用を補助します

対象 平成12年(除却は昭和56年)5月31日以前に建築確認を受け建設された木造住宅(改修・除却は所得制限あり)、補助額 診断=診断費用の10分の9(上限4万5千円)、改修・除去=上限40万円、月額所得21万4千円以下は60万円、申込 居住政策課 電話655-2755、ファックス620-1730

これからの季節、大雨にご注意を

 7月の西日本豪雨は記録的な被害をもたらしました。河川の氾濫、土砂災害などの発生時に、スムーズな避難行動を取るため、自宅がどのような所にあるのか、どこへ避難するのかを事前に知っておくことが必要です。洪水・内水ハザードマップ(市ホームページ参照)で、避難場所や地域の浸水の危険度を調べておきましょう。

 災害時には、テレビや携帯電話などでの最新情報の入手が重要です。事前に防災情報を配信しているおおさか防災情報メール(touroku@osaka-bousai.netに空メールを送信)などにも登録しておきましょう。

地震に便乗した詐欺にご注意を

 市内では、以下の相談が寄せられています。不安に感じたらすぐに相談してください。

相談窓口

 消費生活センター 電話624-1999

 茨木警察署 電話622-1234

 消費者ホットライン 電話188

災害等によるお困りごとは、市社会福祉協議会へ 

 被災した皆さんの「生活の困りごとや悩みごと」の解決につながるように、お手伝いします。気軽にご相談ください。

申込 電話または直接、市社会福祉協議会ボランティアセンター窓口 電話627-0086(平日、午前8時45分〜午後5時15分)

住所 福祉文化会館4階(駅前四丁目7-55)

以下の点をご理解ください