広報いばらき

特集 仕事と私。―茨木市で働くということ。

 市の仕事や職員には、どのようなイメージを持っていますか?市の仕事は窓口応対のイメージが強いかもしれませんが、実は幅広くてあまり知られていない仕事がたくさんあります。今回の特集では、職員へのインタビューと、大学生と職員の座談会という二つの切り口で、市の仕事や、職員の仕事への考え方や思いをお伝えします。

問合先 人事課 電話620-1601

Vision まちの未来と職員

まちを支える市の職員

 27万9千人が暮らすまち、茨木。昨年4月には、今後10年間のまちづくりについてまとめた第5次総合計画がスタートしました。市では、交通の便の良さに加え、身近に広がる豊かな自然と、働く・学ぶ・住むなどの多様な都市的機能を持つという魅力を生かし、市内外の多くの人が茨木を好きになり、まちともっと関わることで、もっとまちを元気にすることをめざしています。

 市の仕事は、福祉の推進や地域医療の充実、子育て支援、災害への備えの強化など、多岐に渡ります。さらに、新名神高速道路の建設などの複数の大きなプロジェクトが進んでいます。

 このように市民の日々の暮らしを支え、まちの活気を生み出すために、さまざまな職種の職員が働いています。今回は、職員にスポットを当て、市の仕事の魅力にせまります。

Players 職員インタビュー

 市には、入庁間もない若手から、色々な経験を積んだベテランまで、さまざまな層の職員が働いています。そこで、入庁年数の異なる3人に、仕事と自身の経験に基づく仕事への考え方を聞きました。

若手×チャンス

保険年金課 高柳(入庁3年目)

 市では、入庁間もない若手でも活躍のチャンスがあります。私は国民健康保険の窓口業務をしており、窓口には、日本語が分からない外国人も来ます。英語のできる職員が少なく、留学経験のある私が主に対応していました。しかし、それでは窓口サービスの効率が悪いと考え、先輩の後押しもあって、窓口での説明内容を英語でまとめた資料の作成を上司に提案したところ、私たちの意見が採用されました。その結果、英語に自信がない職員でも、作成した資料を指し示すだけで、スムーズに対応できるようになりました。

 市で働き始めるまでは、決められたやり方で仕事をするのが公務員だと思っていました。しかし実際は、法令の範囲内で、効率よく正確に結果を出すための方法について日々工夫をしていることが分かりました。市には、若手職員からのアイデアを募る業務改善活動などの仕組みがあります。小さな改善でも、職場の皆で気軽に提案し合える雰囲気があるので、これからも頑張りたいです。

ワーク×ライフ

市街地新生課 参河(入庁11年目)

 6歳と4歳の息子がいます。妻が働き始めたことをきっかけに、それまでの残業が多かった働き方を見直しました。経験を積んで仕事を早くこなせるようになったこともありますが、仕事は日中で終えられるようにタイムマネジメントを意識しています。そうすることで、少しでも長く子どもと一緒に過ごせるようにと心がけています。仕事を早く終えて保育園の迎えに行けたときは、「父ちゃん!」と子どもが走って来てくれるのが嬉しいですね。子どもと接していると活力がわいてくるんです。

 子育てから学ぶことは多いです。例えば、同じことでも私の言い方によって子どもの態度が全く違う。これは仕事にも通じることで、相手に気持ちよく伝わる言い方を考えるようになりました。それに、子どもの話は皆が笑顔になれる話題なので、コミュニケーションの手段になります。職場には育児の先輩がたくさんいて、理解してもらえるのがありがたいです。これからも、仕事と育児のバランスを上手に保っていきたいです。

成長×キャリア

市民生活相談課長 戸田(入庁33年目)

 市では、定期的にだいたい3〜5年で異動があり、私はこれまで5つの課を経験しました。異動すると、仕事内容も職場の雰囲気も人間関係も、全てが新しくなる。一から勉強し、適応していく経験こそが自分の糧になります。つまり、異動のタイミングが成長のチャンスなのです。そのため、いろんな仕事を経験することは大切だと思っています。

 また、キャリアを積んで管理職になってから、3つのことを意識しています。1つ目は、視野を広く持つこと。自分の課だけで完結する仕事は実は少なく、ほかの課に影響が及んだり協力が必要だったりします。課をまたいだ横の連携を意識しています。2つ目は、職員の育成。部下がどうステップアップするかを考えて、仕事を任せたり経験を積ませたりしています。3つ目は、職場の雰囲気づくり。風通しの良い職場にするのも管理職の役割です。悩みを抱えていそうなときは、声をかけます。自分の経験を交えながら、寄り添うようにしています。

 

Views 職員×学生の座談会

 大学生がインタビュアーとなり、3人の職員に仕事のやりがいや、仕事をする上での心構えなどについて聞きました。

私たちが質問します!

森岡さん(大学3年生)
田村さん(大学2年生)

 

こども政策課 谷口(入庁2年目)
財政課 山脇(入庁10年目)
建築課 木原(入庁4年目)

森岡 ではさっそく、皆さんの仕事内容を教えてください。

谷口 私は児童手当の担当で、主に窓口で市民応対をしています。児童手当の制度を分かりやすく伝えること、その人が利用できるほかの制度も合わせて説明することを心がけています。

山脇 限られた財源で1年間にどんなサービスを行うか、市の各課と調整しながら予算等を決める仕事をしています。例えるなら、市の家計を管理しているといったところでしょうか。

木原 谷口さんや山脇さんは事務職ですが、私は建築の技術職として採用されました。市の施設を設計し、実際に工事が始まれば、工事が正しく進んでいるかなどを確認しています。

田村 同じ市の職員でも、いろんな仕事があるんですね。

山脇 そう、ほかにも、色々な仕事をしていますよ。

田村 仕事で大切にしていることってありますか?

谷口 私たち職員の目線ではなく、市民の目線に立って考えることです。私の課には、生まれたばかりの子どもを持つ人が窓口に来ますが、不安をやわらげることを意識して声かけをしています。不安に思っていることについて、できる範囲で応えたり、子育ての相談機関を案内したりすると、ありがとうと言ってもらえて、嬉しくなります。中には、2回目から私を指名して来てくれる人もいたり。

森岡 すごいですね!

山脇 コスト意識や効率性も大事ですね。例えば、会議資料を紙ではなく電子化して、紙のコストを減らしたり印刷する手間を省いたりするなど、これまでの仕事を改善できる点がないかを考えるようにしています。

田村 自分で考えながら仕事を進めていくことが大切なんですね。

森岡 やりがいを感じるときはどんなときですか?

木原 設計を担当すると、事前に要望を聞き、自分で考えて決める部分が多いんですよ。例えば、部屋の壁紙の色を考えたり、子ども向けの施設だったらぶつかってもいいように角にクッション材を入れる工夫をしたり。

田村 楽しそうですね!

木原 建築の仕事は結果が形に残るんです。自分が設計した施設を、実際に市民が利用して喜んでくれる。そんなとき、やりがいを感じますね。

森岡 最後に、これからの目標として、どのような職員になりたいですか?

谷口 自分の担当以外の知識をもっとつけたいですね。窓口では、ついでにほかの課の業務について質問されることがあるので、あわてず案内できるようになりたいです。

木原 コツコツ努力できる職員になりたいです。建築の仕事は、ベテランの先輩でも全てを網羅できないほどの専門的な細かい知識がたくさん必要です。最近、少し早めに出勤して、勉強をするようにしています。

山脇 少し抽象的な話になりますが、どんな業務に携わっていても“茨木らしさ”を大切にしながら、まちの将来を見据えて仕事ができる職員になりたいです。そのためにも、もっと法律や制度の勉強をしたり、ニュース等で国の動向に注目したりして、茨木らしさとは何かを適切に判断できるようになりたいですね。

森岡 茨木らしさって、ほかのまちにはない特徴ということだと思うので、そういうサービスが増えたらいいなって思いました。

田村 市民を大切にしている感じが伝わってきて、頼もしく感じました。ありがとうございました!

こんなことも市の仕事です

 事務、技術、保健師、保育士、幼稚園教諭、消防吏員など、さまざまな職種の職員が連携しながら仕事に取り組んでいます。

Mission 職員の使命

まちを良くするために

 安全で安心、健やかな市民の生活に欠かせないサービスを提供する市。皆さんの毎日の生活に、直接または間接的に、市の職員が関わっています。

 市の仕事は幅広く、たくさんの職種がありますが、職員としての使命は共通しています。それは、市民から信頼され、丁寧で公正なサービスを行うこと。現状に満足せず、課題解決に向けて努力すること。そして、茨木のまちにふさわしいサービスを考え、自ら目標を立ててその達成のために行動すること。一人ひとりの職員がそれぞれの立場から、茨木に住んで良かった、茨木のまちが好きだと市民から思われるにはどうすれば良いかを考えて、仕事をしています。

 ここで紹介した職員はほんの一部です。約1800人の職員が、誇りをもって、今日もこのまちで働いています。この先も続く、まちの未来のために。

Recruiting Information 採用情報

 今年度の採用試験情報は、5月中旬に市ホームページに掲載する予定です。採用に関する取組みを次のとおり行っています。

職員採用試験説明会

とき、5月30日(月曜日)、午前の部=午前9時15分から、午後の部=午後1時から、ところ、市役所南館10階大会議室、対象、おおむね30歳までの事務職・技術職の受験希望者、定員、各部200人程度、内容、全体説明(市の仕事・組織、採用試験の状況など)、先輩職員との座談会、申込、5月24日までに、市ホームページの簡易電子申込で受付

採用メルマガ

 月1回・2回のペースで、採用情報を中心に、市のイベントなど幅広い情報を届けます。メルマガでのみお知らせする貴重な情報もあります。

インターンシップ

 市では、色々な市の仕事を体感できるインターンシップを、大学生向けに行っています。6月中旬に募集案内を市ホームページに掲載する予定ですので、大学を通じて応募してください。