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管理栄養士 厚生労働大臣表彰受賞
西部典子さん(68)(北春日丘一丁目)

 元気でいるために欠かせない健康的な食事には、栄養のバランスが重要です。そのバランスを整えるプロが管理栄養士です。今回紹介する西部典子さんは、これまでの管理栄養士としての功績が認められ、このたび、厚生労働大臣表彰を受賞しました。

健康づくりの力になりたい

 西部さんは、大学進学時に、食物栄養学科に入学したことをきっかけに管理栄養士をめざし、卒業後に資格を取得しました。それから約50年間現役で、市民の健康向上のために資格をいかした活動をしてきました。「辞めたいと思ったことは一度もありません。性に合っていたんでしょうね」と西部さんは笑います。

 西部さんは、これまでに、数えきれないほど多くの人の栄養指導にあたったり、講座や講演の講師を務めたり、食育や離乳食に関する著書を複数出版したりするなど、食育に関わる活動を積極的に行ってきました。現在は、市内で2つの料理講座の講師などをしています。

 「元々は短期や単発の講座でしたが、終了時に多くの参加者からさらに続けたいという声があり、私ももっと多くの皆さんの役に立ちたいと一念発起し、引き受けました。心がけているのは、その日の献立で使った食材の栄養に関する情報を伝えることです。また、参加者に家でも料理してもらえるよう、簡単に作れて美味しい献立にすることも大事にしています。自分で料理することは健康の証です。元気なうちは自分で食事を作り続けて欲しいと思います」と西部さんは話します。

 「今回の受賞は、周りの支えがあったおかげです。これからも活動を続け、管理栄養士として皆さんの健康づくりの力になりたいと思います」と、西部さんは笑顔で思いを語りました。