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相馬芳枝科学賞受賞

立川恵悟さん(12)(南春日丘一丁目)

 市内の小・中学生の理科学習に光を当て、頑張った成果を広く知ってもらうため、今年度、相馬芳枝科学賞が設立されました。応募があった研究成果の総数は何と256にも上ります。今回紹介する立川恵悟さんは、その記念すべき第1回目において、最優秀賞である「相馬芳枝科学賞」を受賞した小学6年生です。

身の回りの生活を便利にしたい

 立川さんは小さな頃から、おもちゃの構造が気になったり、家の中にある色々な機器のボタンを押したりと、好奇心が旺盛だったそうです。「気になることがあると、納得いくまで調べないと気がすまないのは、今も変わりません」と話します。その好奇心は、次第に「理科」という対象に強く向けられるようになりました。学校の授業はもちろん、市の教育センターが行っている「第二土曜科学教室」にも参加し、理科の勉強に取り組んでいます。

 理科の魅力について「生活に身近であること」と答える立川さん。日常の生活と無縁のように見えることでも、見方を変えると、実は生活に密着しているものが多いそうです。相馬芳枝科学賞を受賞した研究発表の内容も、砂糖や塩、重曹といった、家庭にもある身近な材料を使ってそれぞれの結晶を作るというものでした。「物質ごとに結晶を作るための方法が違い、物によっては思うように結晶にならずに試行錯誤を繰り返しました。今回の受賞は、苦労した甲斐があったなと嬉しく思っています」と笑顔で語ります。

 今、特に興味のある分野は、ロボット工学とのこと。将来の夢をたずねると、「自分の手がけた研究で、身の回りの生活が便利になるような成果を出したい」と、力強く話してくれました。