いばらき市議会だより

一般会計補正予算質疑

 一般会計補正予算質疑を9月5日と6日の2日間にわたり行いました。

 主な質疑内容は次のとおりですが、質疑の一部しか掲載できません。詳しい内容は、南館1階情報ルーム及び各図書館に設置している会議録をご覧ください。

 また、市議会ホームページでもご覧いただけます。(いずれも11月中旬予定)

民主みらい

中村 信彦

隠れキリシタンの里の保全を

新名神高速道路の整備が進む千提寺地区で、キリシタン墓などが発見されたが、どのように保存するのか。また、整備に当たっては、その地域に自生していた樹木の苗を植樹するなど、自然環境再生に配慮しながら隠れキリシタンの里の保全に努めるべきではないか。

今回発見されたキリシタン墓などについては、現状保存が困難なため、地形模型の製作等を検討している。また、施工主に対しては、隠れキリシタンの里である千提寺の風情や景観を損わないよう要請しており、今後も、自生していた植物等を利用するなど、環境への配慮についても要請していく。

維新の会・みんなの茨木

中井 高英

全児童・生徒対象の学力調査を

小学校6年生と中学校3年生を対象に行われる全国学力・学習状況調査について、本市は、どのような結果であったのか。また、子どものそれぞれの成長に伴う変化を把握するためにも、対象学年を絞らず、全児童・生徒を対象としてはどうか。

学力・学習状況調査の結果については、小・中学校ともに全国平均を上回り、以前の調査よりも正答率が大きく向上した。また、この調査は、文部科学省作成の実施要領に基づいて、一律に実施されるため、全児童・生徒を対象とすることは困難である。今後も、この調査の結果を活用するとともに、定期考査等から学習状況を把握し、授業改善に役立てていく。

歯科健診項目の追加を

現代の子どものあごは、発達が不十分で、ほおづえなどの姿勢をとっていると、あごにずれが生じ、顔面が非対称となり、日常生活に支障を来してしまうことがあるが、予防の観点からも歯科健診に顔面非対称の項目を加えてはどうか。

歯科健診は文部科学省監修の「児童生徒の健康診断マニュアル」に従い、実施しているところであり、顔の左右のバランス、開口状態などを観察し、発達段階に則した歯及び口腔の発育状態を把握している。また、口腔の機能も発達に影響を及ぼしていないか、生活に支障を来していないか等、歯科医学的に判断している状況である。

日本共産党

畑中  剛 

待機児童の解消を

平成25年度当初の保育所待機児童数は、実質190人と北摂の中でワースト1となっているが、なぜこれほどまでに深刻化しているのか。また、定員が増えない民営化に取り組むのではなく、公民一致協力して待機児童解消に全力を傾けるべきではないか。

待機児童数が深刻化したのは、経済情勢の低迷や、女性の社会進出の増加等による保育ニーズの高まりが原因と思われる。その解消のために、認可保育所の創設や増築に取り組むとともに、民間保育所の整備や定員の弾力化など、積極的な解消施策を実施していく。

公明党

大村 卓司 

ゲリラ豪雨対策を

ゲリラ豪雨時のピークカットの手段として、各家庭で雨水を貯めておくタンクの設置助成をさらにPRすることや、集合住宅など大型施設の建設時に、開発者に対して大型の雨水貯留施設の設置を義務づけるなど、積極的な雨水対策が必要ではないか。

一般家庭向けに行っている雨水貯留タンクの設置補助金を広く周知するとともに、開発者に対しては、一定規模の開発を行う際に、雨水貯留施設として調整池の設置を義務づける条例を来年度中に制定する予定である。

自由民主党・絆

福丸 孝之 

施設管理に全庁的な取り組みを

市有施設の維持管理については、建物の老朽化や設備の劣化等による改修費用等を勘案すると、中長期的な視点を持った管理が必要ではないか。また、維持管理については、施設所管課だけではなく、全庁的に取り組むべきではないか。

市有施設の管理には、中長期的視点を持ち、効率的で予防保全的な改修を行うことが重要と考えている。また、施設所管課や建築、企画、財政等の部署による検討組織を設置し、その中に教育委員会の所管課も入って、全庁的に検討を進めていきたいと考えている。

公明党

篠原 一代 

生活困窮者への支援は

生活保護には至らないが厳しい生活をしている生活困窮者に対して、庁内に伴走型のワンストップ総合相談窓口の設置や地域の相談窓口の連携、生活困窮家庭に育つ子どもの学習支援など根本的な解決につながる支援をしてはどうか。

生活困窮者の状況を早期に把握し、ニーズに応じた支援をするものとして、自立支援プログラムの策定や医療扶助費を適正化する「かかりつけ薬局」制度、相談窓口の庁内設置、生活困窮家庭に育つ子どもの貧困連鎖を断ち切るための施策など、包括的な支援について検討していく。

民主みらい

安孫子 浩子 

高齢者施策の方向性は

時代にあった高齢者施策として、市は6つの老人福祉センターを廃止して、今後、整備を進めていく街かどデイハウスにその役割を移行するとしているが、再構築に取り組む理念と方向性は何か。

弱者としての高齢者施策ではなく、元気で意欲のある方には積極的に社会参加してもらえるよう、老人福祉センターのあり方を含め、再構築していく。街かどデイハウスについては、より身近な地域高齢者の居場所や福祉活動の拠点として、32小学校区ごとを基本に、当面20か所に拡充し、整備していきたい。

自由民主党・絆

下野  巖

路上喫煙防止への取り組みを

路上喫煙防止については、平成21年の条例施行後、さまざまな取り組みを行っているが、JR茨木駅東口では、たばこの吸い殻などが多く見られる。今回、同駅東口駅前広場が整備されるが、路上喫煙防止策として、喫煙場所を設置してはどうか。

今回のJR茨木駅東口駅前広場整備の中では、喫煙場所の設置計画はないが、喫煙マナーが守られるよう、駅前周辺で喫煙場所を設置できないか検討するとともに、引き続き、喫煙者のマナー向上のための活動を行っていく。

茨木市民フォーラム

小林 美智子

職員や市民に市政顧問の周知を

市の重要施策を迅速かつ適正に推進し、市政の円滑な運営を図ることを目的に設置された市政顧問は、専門的立場から助言をいただくための有効な制度と考える。この制度を活用するために、職員への周知や市民への広報について、どのように考えているのか。

現在、11人の市政顧問を委嘱しているが、職員に対して、顧問の担当分野を周知することを目的に、顧問との意見交換会を開催しており、顧問の積極的な活用により、行政課題の早期解決を図っていく。また、市民に対しては、広報誌等を利用して、顧問の情報等について周知していきたいと考えている。

公明党

坂口 康博

小・中学校のトイレ改修を

学校のトイレを和式から洋式へ変更することや温水洗浄便座、手洗いの自動水栓の導入、便器等の尿石除去にプロの特殊清掃を行うなど、トイレを清潔に保つとともに、子どもの快適な居場所となるよう改修してはどうか。

洋式便器が少ない学校については、早期改修に取り組むとともに、小便器の自動洗浄、手洗いの自動水栓化、温水洗浄便座の設置も進めていきたい。また、児童等が使いやすい快適な環境となるよう、デザイン性や機能性を考慮したトイレを整備していく。

自由民主党・絆

中内 清孝 

耳原地区内の道路整備を

平成24年3月に大阪府から、耳原地区内の都市計画道路を廃止するとの通知があった。同地区の中央部には、対面通行できる道路がなく、安全面や防災面に課題があるので、市決定の都市計画道路もしくは拡幅整備してはどうか。

都市計画道路は、その道路沿線の住民に権利制限がかかったり、用地買収に多額の費用を要するため、市の道路事業として進めることは適切ではないと考える。今後、耳原地区中央部の道路が一方通行であること等の事情も勘案し、交通安全対策について検討していきたい。

維新の会・みんなの茨木

塚   理

図書館運営の転換を

これまで図書館は、本を読むことや知識を広める場所とされてきたが、本の貸し出しを中心とした図書館ではなく、市民の交流やコミュニティ形成の場として転換していってはどうか。また、市立図書館の独自性が求められているが、市のめざす図書館の姿やビジョンは何か。

市立図書館を地域の情報拠点として、市民参加の促進や地域の実情に即した運営を行うなど、地域が活性化されるよう、効果的な運営に努めていく。また、すべての年齢層の方に来館してもらえるよう、指定管理者制度など民間活力の研究を含め、市民の暮らしに役立つ魅力ある図書館をめざしていく。

議会報告会を開催します

 茨木市議会基本条例に基づき、初めての議会報告会を行います。議会は何をしているのか、どんなことを議論しているのか等をご報告します。

 みなさまのご質問・ご意見をお聞かせください。

 開かれた議会をめざしてまいりますので、ぜひご参加ください。

日 時
平成25年(2013年)11月13日(水曜日)
午後7時~9時(開場 午後6時30分)
場 所
福祉文化会館 3階302号室
(定員 100人 先着順、事前申込不要)
内 容
議会のしくみ、議会改革の取り組み、定例会報告等
託 児
小学3年生までの一時保育を希望される方は、11月6日(水曜日)までに市議会事務局までお申し込みください。(有料:1時間あたり100円)
駐車場(有料)
お車でお越しの際は、市役所駐車場及び周辺駐車場をご利用ください。
問合先
市議会事務局総務課
電話(072) 620-1670・ ファックス(072) 623-7591
メールアドレスgikaisomu@city.ibaraki.lg.jp

総額8.7億円の25年度補正予算を可決

 平成25年度大阪府茨木市一般会計補正予算(第1号)が9月定例会で可決されました。

 歳入歳出予算の総額に、それぞれ872,675千円を追加し、82,322,675千円となりました。

 その主な内容は下記のとおりです。

子育て
待機児童保育室の整備(学園町)など …154,598千円
まちづくり
JR茨木駅東口 駅前広場の整備など ……335,300千円
教育
小学校のエレベータ設置など ……………178,360千円
雇用
バイオ・サイエンス関連企業への雇用支援など ……… 39,729千円