3月12日 川端康成文学館、テーマ展示「川端康成×横光利一」で新蔵資料初公開

更新日:2021年12月15日

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川端康成文学館テーマ展示を観覧する市民
特別企画コーナーを観覧する女性
川端康成文学館テーマ展示「川端康成×横光利一」の資料

川端康成文学館(上中条二丁目11-25)で、テーマ展示「川端康成×横光利一」を開催しています。

川端と横光との出会いは、雑誌「文芸春秋」の創刊者で、芥川賞・直木賞を創設した先輩の人気作家・菊池寛の引き合わせによるものでした。大正13年(1924年)に創刊された「文芸時代」を舞台に、二人が展開していった斬新な手法による作風は「新感覚派」と称され、日本の近代文学史に大きな足跡を残しました。

互いに才能を認め合うよき友、よきライバルであった二人の作家の軌跡を辿る同展では、今回新たに入手した川端康成の書額「独影寂欲雪」や横光の俳句色紙を初公開するほか、二人の親交を示す資料を5月21日(月曜日)まで展示しています。

この日、遠方から訪れた観覧者は「二人の関係にとても興味があり、こちらで展示をしていることを知りましたので、やって来ました。展示を通じて川端にとって横光が特別な存在だったことがよくわかりました」と満足した様子で話しました。

川端康成文学館の今井学芸員は「様々な観点から川端と横光の関係を紹介する展示を目指しました。二人の作品を手に取って頂くきっかけになればと思います」と本テーマ展への来館を呼びかけています。また、テーマ展示に関連して、文豪を主人公にした人気PC・スマホゲーム「文豪とアルケミスト」のキャラクターのパネルを4月8日(日曜日)まで展示しています。