7月24日 平成29年度茨木市人権教育夏季研究集会 「ともに学び、ともに育つ教育」の今~当事者の経験から~

更新日:2021年12月15日

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二羽さんの講演の様子
二羽さんの講演の様子

市教育委員会は24日、東京学芸大学児童・生徒支援連携センター専門研究員の二羽泰子さんを講師に招き、『市人権教育夏季研究集会「ともに学び、ともに育つ教育」の今~当事者の経験から~』 を開催しました。この集会は、教職員、PTA、社会教育関係団体、一般市民を対象に人権教育、人権啓発を目的にしたもので、約900人の参加がありました。

二羽さんは、視覚障害があるために、小学校から高校まで特別支援学校に通っており、友達を作ることの難しさや社会にでることへの不安を感じた自身の経験から、「障がいがあることで、社会に自分の居場所がないように感じ、孤独だった」と冒頭で話しました。

その後、自身の大学時代の苦難や差別の経験、その中でも良い友人と出会えた経験などを語り、「学校も社会も障がいのある人たちと共に生きていくことが必要だと思います。そういった社会を作っていくという意識を全員が持ち、共生社会について模索していきましょう」と研究集会を締めくくりました。

参加した教員は、「当事者としての経験を聞くことができ、今後の学校現場での対応に活かしていきたいと思います」、「教員が障がいのある生徒にとって、共に学びやすく、居心地の良い空間を作ってあげることの重要性を感じました」と話し、二羽さんの思いが伝わった様子でした。