7月3日 市史特別講演会「茨木城の虚実を探る」を開催

馬部さんが講演を行っている画像
馬部さんが史料の説明を行っている画像

3日、市立男女共生センターローズWAMワムホールで、大阪大谷大学文学部講師の馬部(ばべ)隆弘さんを講師に招き、「茨木城の虚実を探る」をテーマに講演会を開催した。茨木城は市民にとっては人気の高いテーマで、絵図なども残っていないため、これまでも天守閣の有無やその広さなど、多くの議論を呼んできた。

馬部さんは『新修茨木市史第2巻通史2』第1章第1節「織豊期の茨木」の執筆にあたり茨木の史料だけでなく、大分県竹田市に残る中川家の史料なども精力的に調査している。その成果として、中川氏の出身地説、中川清秀と重臣とされる古田織部の関係など、現在伝えられている伝承が作られた背景と歴史の中に隠された真実を解き明かしている。

また約400年前に廃城となり詳細が不明であった茨木城について廃城直後の史料と地籍図を元に緻密な復原作業を行い、今回、廃城時の姿を明らかにした。

講演では上記の内容を中心に、文化年間の茨木村絵図や元和4(1618)年茨木御城跡開改之帳など貴重な史料の写真も使いながら、茨木城の配置や規模、また当時の政権者である豊臣秀吉が京都聚楽第のようにいやしの場所である「御座所」として利用していたことなどについて解説した。

講演を聞いた人は、「茨木城について知っていたことが、実は真実ではない可能性があると聞いて驚きました」や、「真実か、嘘か、色々な意見があることによって議論がうまれ、歴史に関する研究が深まっていいのではないかと思います」などと感想を話した。