2月26日 さわやかな香りとほろ苦い春の味 市特産物『三島ウド』の栽培始まる

ウドの収穫をする後藤さんと中井さんの写真
三島ウドの写真

茨木市の特産物として親しまれ、「なにわの伝統野菜」に認定されている『三島ウド』の収穫が、市内山間部の千提寺にある後藤一雄さん(80歳)のウド小屋(6メートル×12メートル)で今年も始まりました。

三島ウドは、江戸時代天保年間から市内山間部を中心に栽培されてきましたが、栽培に手間がかかることなどもあり、出荷できるほどの量産を続けているのは後藤さん1軒だけになりました。後継者不足が悩みの種でしたが、昨年から近くに住む中井大介さん(32歳)が後藤さんのもとで三島ウドの栽培について学んでいます。

三島ウドの栽培は、春に畑で根株を育てることから始まります。育った根株を12月下旬に畑から掘り起こし、ウド小屋の中にすき間なく植え込みます。その上を水に浸した干し草と乾いた稲わらで覆い、適温を保つためにむしろを乗せるという「上むろ栽培」で行っています。

干し草とわらが発酵すると、むしろの下は20~30度くらいに温まり、やがてウドの根株から芽が伸びて、干し草とわらを自力で押し上げていきます。ウドの成長に適した温度は20℃前後で、その温度より低い場合にはウドが成長せず、高すぎる場合にはウドの芽が腐ってしまうため、この温度調節が一番難しいのです。そのため、一本一本には長年の経験と愛情が込められています。

収穫されたウドは直径3~4センチ、長さ65センチほどと大ぶりになっています。

シャリシャリッとした歯ごたえで、独特のさわやかな香りが口に広がり、ほろ苦い春の味が堪能できる。根元に近い部分は煮物や鍋物、真ん中の部分はサラダや酢の物、先の部分は天ぷらと、さまざまな食べ方で楽しむことができます。贈答用としても好まれており、毎年全国各地から問合せがあります。

収穫は3月中旬ごろまで続く予定です。