7月23日 第46回 茨木市人権教育夏季研究集会 生きているだけでありがとう~『ありのまま』を認めるために~

北村年子さんが講演を行っている画像
北村年子さんが講演を行っている画像

市教育委員会は、23日(木曜日)、一般社団法人ホームレス問題の授業づくり全国ネット代表理事の北村年子さんを講師に招き、市人権教育夏季研究集会「生きているだけでありがとう~『ありのまま』を認めるために~」を開催しました。この集会は、市内幼稚園、小学校、中学校の教職員と一般市民を対象に、人権教育、人権啓発を目的にしたもので、約1000人の参加がありました。

北村さんは、ホームレス問題について、「ホームレスは人を示す言葉じゃない、ホームレスという状態のことを示しています」という前提から話を始めました。ホームレスの人と子どもたちが交流する様子などを収めた教材DVD「ホームレスと出会う子どもたち」を放映し、ホームレス問題をはじめとする若者の暴力の背景には自己尊重感の欠如があるとしました。自尊感情については、「自尊感情は、不完全な自分をどれだけあるがままに受け入れ、許せるかということ。自尊感情には、他者と自分を比較する社会的自尊感情と、絶対的無条件の基本的自尊感情の2つのタイプがあります。社会的自尊感情はすぐに崩れてしまうので、基本的自尊感情を育てることが大切、そのためには、『あなたはいい子ね、上手ね、頑張ったね』というユーメッセージよりも、『私はこんなところが好きだよ、素敵だと思うよ』というアイメッセージを伝えることが大切です」と語りかけました。

最後に、「弱さを受け入れられる強さを持った子どもたちを育ててください。そのためには、まず先生自身が不完全な自分を許せる先生になってください。大事なことは、不完全な自分を受け入れられること、許せること、失敗しても助けてと言えること。ホームレス問題の授業はホーム(ありのままの自分を見せられる居場所)づくりの授業でもあります。ぜひこの授業をして、子どもたちを被害者にも加害者にもしないためにみなさんの力を貸してください」と締めくくりました。

参加した教員からは、「上手・下手は評価になってしまうので、『ここが素敵ね、いいと思うよ』という声掛けができるように意識しています。今日聞いた話を保護者の方にも伝えたいです」、「自尊感情について、社会的なものと基本的なものの使い分けを整理できていませんでした。やはり本人をきちんと認めることが大事だと気付きました。書籍とDVDを授業で使おうと思っています」など、講演内容に感銘を受けた感想がよせられました。