6月17日 「命こそ宝」 三島小学校で戦争や平和について学ぶ

更新日:2021年12月15日

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(写真)戦争の話をする藤田さん
(写真)発表する児童たち

17日、三島小学校(三島町3-13)で、平和学習の報告会「ピースアクション2014」が行われました。これは、平和に関する人権学習会で、全校児童が体育館に集まり、保護者も招いて年に1回実施されています。

はじめに、地域に住む園田美代子さん(93歳)と藤田三枝さん(67歳)から戦争についてのお話がありました。園田さんは戦時中、物がなく買出しに行くのも大変だったことや結婚後すぐに夫が徴兵されたことなどを話し、児童らは静かに耳を傾けていました。また藤田さんは、「人間魚雷」に乗るはずだった人の体験談を話しました。「その人は『当時は人間魚雷に乗れなかったことをとても悔しく思っていたけれど、今は生きていて本当に良かった』と語っていました」と戦争の実情を伝えました。

続いて、4年生から6年生が、学年ごとに4月から進めてきた平和学習について発表をしました。4年生は平和をテーマにした絵本を朗読し、5年生は沖縄戦が描かれた絵本から、沖縄に伝わる「命こそ宝」というメッセージを伝え、6年生は修学旅行で訪れた広島の原爆投下について発表しました。1年生から3年生も戦争や平和について事前学習をしており、各学年それぞれ理解を深めました。

6年生の児童は、「ごはんを当たり前に食べられることに感謝し、平和のためにできることをしていきたいです」と話していました。また園田さんは「今私たちと違って平和な時代を子どもたちが生きていることが本当に嬉しい」と優しく微笑んでいました。