2月21日 三島ウドの収穫始まる

更新日:2021年12月15日

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後藤一雄さんが三島ウドを収穫している写真
畑から掘り起こした後、むしろの上に並べられた三島ウドの根株の写真

茨木市の特産物として親しまれている『三島ウド』の出荷に向けた収穫が、市山間部の千提寺にある後藤一雄さんのウド小屋で始まりました。
  三島ウドは、江戸時代天保年間から市内山地部を中心に栽培されてきましたが、栽培に手間がかかることなどから、現在でも栽培を続けているのは後藤さんだけです。
  三島ウドの栽培は、一年がかり。春に畑で根株を育て、育った根株を12月下旬に畑から掘り起こし、ウド小屋の中にすき間なく植え込みます。その上に水に浸した干し草と乾いた稲わらを覆いかぶせ、適温に保つためにむしろを乗せるという「上むろ栽培」を行っています。
  干し草とわらが発酵すると、むしろの下は20~30度くらいまで温まり、やがてウドの根株が芽を出し伸びて、干し草とわらを自力で押し上げていきます。ウドの成長に適した温度は20度前後で、それより低ければウドは成長せず、高すぎればウドの芽が腐ってしまうため、この温度調節が一番難しいそうです。
三島ウドは直径3~4センチ、長さ65センチほどと大ぶりですが、日に当てずに育てたことで、やわらかい歯ざわりとなっています。また、色白で香りが良く、あくも少ないことから、天ぷらや吸い物のほか、サラダとして生で食べても美味です。
収穫は3月中旬ごろまで続く予定です。